Iraq Hostage Crisis

イラクで拘束された3人の活動の紹介と、自衛隊のイラク派兵のあり方を問い直すブログです
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | | - | - |
攻撃される側を伝えるのがジャーナリズムの使命
長年、パレスチナを取材し、昨年からイラクでの取材活動も開始したビデオジャーナリストの土井敏邦さんが今回の人質事件をめぐってのジャーナリズムのあり方を語っています。

SENKI:攻撃される側を伝えるのがジャーナリズムの使命 フリージャーナリスト・土井敏邦さんに聞く

攻撃されている側、被害を受けている側の立場を伝えることがジャーナリストの仕事として大切だと述べています。
伝えられていないことを伝えるのがジャーナリストの仕事。中でも大事なのは、攻撃されている側、被害を受けている側の立場を伝えていくことです。だからどうしても、攻撃を受けている側に入っていくことになる。

 それをしないとすれば、イラクであれば攻撃しているアメリカ軍に従軍して、米軍の立場で見た報道しかできなくなる。それだけであってはいけません。攻撃されている住民と同じ目線、同じ環境に自分をおいてみて初めて、住民の立場が伝えられる。当然、そこには危険が伴うこともあります。

 しかし忘れてはいけないことがあります。何もジャーナリストだけが特別に危険な場所にいるわけではない。僕らが危険だということは、そこで生きている住民はもっと危険な立場におかれているわけです。ジャーナリストが何か英雄的なことをしていると考えるとしたら間違いです。そのことを頭において欲しい。

 今回、3人の拘束事件であれだけの大騒ぎをしながら、なぜファルージャで600人も殺されていることに関心をもたないのか。「危険だ、人命大事だ」と言うけれど、僕は多くの日本人は本当に人命が大事だなどと考えていないのではないかとすら思います。今、イラク問題と言ったら人質事件と自衛隊のことが中心です。人質解放後は特にそうです。結局「日本人が殺されるか殺されないか」ということだけが大事なのでしょうか。ファルージャの現状など、ほとんど出てこない。

 パレスチナのジェニンに僕らが入った時(2002年4月)、本当はジェニンで虐殺が行われている最中に入らなければいけなかったんですが、当初は包囲されて入れなかった。やっと入ると、イスラエル兵に銃を突きつけられて捕まった。危険は当然ありました。しかしあの時、誰かがジェニンに入らなければ、何が起こったのかを伝えることはできなかった。虐殺をした側は、それをなるべく外には見せたくないのですから。今のファルージャはこれと同じです。だから、今それを伝えようとすることは、ジャーナリストとして当然のことです。

土井敏邦さんは、今回の人質事件で注目された日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)の世話人を務めています。昨年のイラク取材では、イラク戦争で負傷したモハメド君の救援活動にも当たっていて、手術までの長い道のりがホームページでも紹介されています。

また、近著に多くの人たちへのインタビューをまとめた『現地ルポ パレスチナの声、イスラエルの声』があります。イラクとパレスチナという違いがありますが、フリーランスとして彼が行ってきた仕事の深さと重要さをうかがい知ることができる一冊になっています。

現地ルポ パレスチナの声、イスラエルの声―憎しみの“壁”は崩せるのか
『現地ルポ パレスチナの声、イスラエルの声―憎しみの“壁”は崩せるのか』
土井 敏邦 岩波書店 2004年3月 2400円+税
| 石塚輝紀 | 各団体・個人 声明文&コメント | 00:08 | comments(4) | trackbacks(0) |
解放の舞台裏 TUPの場合(TUP速報)
今井紀明さんもメンバーとして加わっていた、TUP速報。イラク戦争をきっかけに立ちあがったプロジェクトで、戦争と平和に関する有用な記事の翻訳や情報をボランティアの協力で無料で配信するというものです。

このプロジェクトの星川淳さんが、三人の解放に向けてどのように動いたのかをまとめています。

TUP速報:解放の舞台裏 TUPの場合

(1)イラク国民、ひいては犯人グループに三人はイラク人の友であることを伝える、(2)事件の引き金となった米軍によるファルージャ虐殺など、引き続きイラク情勢の実態を日本に伝える、(3)三人の安否確認と具体的な救出の可能性を探る、という三つの活動を中心に行ったことが説明されています。

解放に当たっては、三人がイラクの人たちのために活動していたことが犯行グループ側に伝わったことも一つの要因だったと言われています。日本政府もいろいろと動いていたようですが、先日の「朝まで生テレビ!」でのジャーナリスト橋田信介さんによれば、政府がヨルダン政府に救援を頼み、その結果ヨルダンの民間人が拘束される事態に発展したという失態もあったとのことです。ただ、解放の背景については、まだこれから検証が待たれます。

三人が拘束された直後にあまりにも救援活動が手際よく行われたことを自作説の根拠に挙げた人もいました。しかし、情報を求める人がネットに向かい、すぐに提案をすることはまったく難しいことではないように思います。特に、9.11以降、緊急の事態に対応するためのノウハウや人的なネットワークの蓄積がありました。

一般の人たちが行ったアクションを過大評価するのは危険ですが、行動の速さとネットワークの動員力を示した事件だったといえるでしょう。
| 石塚輝紀 | 各団体・個人 声明文&コメント | 23:19 | comments(1) | trackbacks(0) |
東大教職員 5人への非難停止を訴える緊急アピール
醍醐聡教授が呼びかけ人となって、東大の教職員の方々が人質となった5人の方々への中傷・非難の中止を訴える緊急アピールを発表しました。

「意見広告の会」ニュース137より転載しました
本文は記事の続きをご覧ください
続きを読む >>
| 石塚輝紀 | 各団体・個人 声明文&コメント | 01:36 | comments(9) | trackbacks(0) |
綿井健陽さん コラム「精神構造」
ビデオジャーナリストの綿井健陽さんが23日にコラムを書いています。
彼は、東ティモールやアフガニスタン、そして昨年のイラク戦争取材の実績があり、30代前半の若いジャーナリストです。フリーランスのジャーナリストの団体「アジアプレス」に所属しているほか、今回の人質拘束事件でたびたび登場した「日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)」の正会員でもあります。

今回のコラムで問題にしているのは、高遠菜穂子さんら三人が帰国したときに「自業自得」などのプラカードを掲げて空港の前に立っていた人たちの「精神構造」です。

彼らに特別な恨みがあるのか、自分の身に起きたことの腹いせなのか、単なる気晴らしなのか。。。いずれにせよ、そこには日本人特有の『精神構造』があるのでは?としています。

こうした状況を知ったイスラム聖職者協会のクバイシ師は、日本の世論の反応を聞いて驚いていたことが伝えられています(ご本人が直接クバイシ師と会ったのかどうかは書いていませんが)。

奥参事官ら外交官二人が殺害されたときは美談になったけれど、今回の事件とのギャップがある。しかし、いずれの人たちも、イラクのために何かをしようとしてその最中に起こったことだ。どういう違いがあるのか?そのあたりを問題にしています。

その点の検証は5月5日発売の『論座』という朝日新聞社から出版されている月刊誌に記事を掲載するとのことです。

綿井健陽Web Journal:「精神構造」(4月23日)
| 石塚輝紀 | 各団体・個人 声明文&コメント | 13:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
「普通に、お行儀よい方法でつかめる事実など、たいして意味はない。それで撮った写真や映像に、どんな価値がある?」(綿井健陽)
これまでで一番長いタイトルになったと思います。
フリーランスのビデオジャーナリスト 綿井健陽(わたい たけはる)さんがご自身のホームページでおっしゃっていたことです。記者クラブの弊害や、イラク戦争時の日本のメディアの対応を鋭く批判する綿井さん。バグダッドからHPでメッセージを配信しています。タイトルの言葉は、23日付の記事の最後に書かれているもので、印象的なのでそのまま引用させてもらいました。

さて、その内容は後ほど書くとして、共同通信が配信した綿井さんのインタビューを掲載した記事の紹介です。記事によれば、「イラクの日本人人質事件以降、バグダッドを拠点に取材を続ける日本のフリー記者らに「一刻も早くイラクから出国を」といった内容の電子メールが続々と届いている」そうです。綿井さんは「フリージャーナリストも安全確保で一層の対策や自覚が必要なのは事実。ただバグダッドで取材すること自体が危険で無謀と言われれば、それは違うと思う」と述べています。

共同通信:「すぐにイラク出て」 邦人記者にメール続々
| 石塚輝紀 | 各団体・個人 声明文&コメント | 23:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>
+ ジャンル別記事一覧
+ 最近の記事
+ PROFILE
+ AD